「加齢黄斑変性」は加齢が原因で起こる眼の疾患のひとつで、早い方では40代の内に発症することもあります。
経年と共に黄斑の働きに異常が起こり、視力が低下する疾患です。
ものがぼやけて見えたり、歪んで見えたりなど、日常生活に支障をきたすため、早期発見と治療が大切です。
欧米では失明の主要な原因として以前から知られていましたが、日本では、失明という深刻な事態を招きかねない病気であるにもかかわらず、一般にはまだ良く知られていません。
加齢黄斑変性には大きく2種類のタイプに分類することができます。日本人の場合、ほとんどが「滲出型加齢黄斑変性」に該当します。
体の中には、脈絡膜新生血管の成長を活性化させるVEGF(血管内皮増殖因子)という物質があります。VEGF阻害剤による治療は、このVEGFの働きを抑える薬剤を眼内に注射することにより、新生血管の増殖や成長を抑制する治療法です。当クリニックではこの治療を日帰りでお受けいただけます。詳しくは医師にご相談ください。
光線力学的療法は「PDT」ともよばれる治療法で、光に反応する薬剤を腕の静脈から注射した後、病変部にレーザーを照射する、という2段階で構成される治療法です。
正常な組織に大きな障害を与えることなく、新生血管を閉じることが可能です。
新生血管をレーザー光で焼き固める治療法です。新生血管が中心窩にない場合の治療法として確立されていますが、周囲の正常組織にもダメージを与える問題があります。新生血管が中心窩にある場合はほとんど実施されません。